日活ロマンポルノの歴代SM女王、女優

SMの女王とは、いわゆるSMの女王様とは違い、被虐的な役柄で人気を博した女優たちである。 日活ロマンポルノ出演のポルノスターの中で、SMもので売り出された女優のキャッチフレーズ、SMクィーンとも。

歴代SM女王様
★初代SM女王は谷ナオミ。日活でのデビューがSMものの名作『花と蛇』であり、その後もSMものに数多く主演した。1979年に引退。
★二代目SM女王は麻吹淳子。別名「恥辱の肉獣」。1980年から団鬼六原作のSMものに主演。身体を壊して引退。
★三代目SM女王は高倉美貴。気品ある顔立ちと令嬢役の似合う清楚さで「和製オリビア・ハッセー」とも。1983年以降団鬼六原作のSMものに主演。契約により1985年以降日活を離れる。
★四代目SM女王は真咲乱。公称100cmの巨乳が特徴。高倉美貴がポルノ以外の仕事に移ったため1985年以降SMの女王となった。

日活ロマンポルノとは、1971-1988年に日活(1978年に社名変更し、にっかつ)で制作された成人映画のこと。1950年代後半、様々な悪条件下で映画製作を再開した日活は多くのヒット映画を送り出し、日本映画の黄金時代を支えた。

ところが、1960年代後半から次第に映画の観客数減少や経営者のワンマン体質などで経営難に陥り、映画制作が困難になった。そこでダイニチ時代の中心作風だったエロ路線を前面に押し出しかつ採算面から低予算で利益が上がるジャンルの作品として成人映画を主体に変え、「日活ロマンポルノ」が誕生した。当時の関係者の証言によればそれまでの日活映画よりも収録期間や制作費などは半分以下であったという。

 
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