渋谷の交差点で青姦AV、その意図は「芸術性」?

公然わいせつなどの罪に問われた元AV女優の被告(30)と37歳から53歳の5人の男性被告の初公判が東京地裁で開かれた。 被告は昨年7月20日午後2時50分~、渋谷に停車したダンプカーの荷台で青姦ビデオ撮影のために、裸になってAV男優と性交した。荷台の側面はシートに覆われていたが、上部にはシートがかかっておらず、近隣ビルの上階からは、性交の様子が完全に見える状態だったという。

「青姦ビデオを撮影したのには、芸術的な意図があった」と監督はいう。「渋谷の交差点で撮影した意図は?」と弁護人に問われると、監督は「セックスというのは、ある意味で平和。平和の象徴みたいな行為であって、普通の空間でサラリーマンがあくせくしているところとの、対比なんですね。黒澤監督の『野良犬』で、初めて発明された技法です。対比することで成立する社会風刺なんです。具体例を挙げますと…」 と答えた。

被告らの関係は、監督を頂点とするピラミッド型だったようだ。

監督は、この青姦AV撮影の行為が公然わいせつに当たるという認識はあったが、ここまで罪が重いとは思わなかったようだ。また、彼はAV業界で長年、認められていた「公然わいせつ」ジャンルだったのに、なぜ摘発されたのかという、憤懣(ふんまん)もあったという。

もし仮に、撮影した青姦ビデオが有象無象の露出物とは一線を画する、芸術的な制作意図を持った作品だったとしても、法を犯しては説得力に欠ける。今後は、ほとばしる創作への「情熱」を、合法的な範囲内で表現してほしい。

また、公然わいせつ事件にともなう家宅捜索で、AV女優の被告の自宅から大麻やコカインが発見されたため、大麻取締法違反と麻薬等取締法違反の罪でも起訴された。被告は、起訴事実をすべて認めた。

 
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